家庭教師と塾・オンライン塾、どっちが安い?(文科省の調査と年間総額)
結論
文部科学省の調査では、公立中学校の補助学習費の平均は年271,574円で、うち学習塾費が230,385円、通信教育・家庭教師費が21,248円です(令和5年度)。
家庭教師を週1回90分頼んだ場合の年間総額は、公式料金で計算すると中学2年で約16.6万〜97万円で、塾の平均と重なる範囲から大きく上回る範囲まであります。
どちらが安いかは、回数・時間と「1対1が必要か」で決まります。
塾と家庭教師にみんないくら使っている?
文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」は、子どもの学校外の学習にかかったお金を学校種・学年別にまとめています。塾・家庭教師・通信教育などは「補助学習費」として集計され、その内訳に「学習塾費」と「通信教育・家庭教師費」があります。
| 学校・学年 | 補助学習費(年) | うち通信教育・家庭教師費 | うち学習塾費 | 補助学習費の月あたり |
|---|---|---|---|---|
| 公立小学校(全学年) | 112,485円 | 21,976円 | 75,194円 | 9,374円 |
| 私立小学校(全学年) | 366,436円 | 57,543円 | 259,492円 | 30,536円 |
| 公立中学校1年 | 172,481円 | 21,021円 | 133,647円 | 14,373円 |
| 公立中学校2年 | 249,354円 | 20,606円 | 213,759円 | 20,780円 |
| 公立中学校3年 | 390,200円 | 22,101円 | 341,220円 | 32,517円 |
| 公立高校(全日制)1年 | 140,247円 | 14,509円 | 89,760円 | 11,687円 |
| 公立高校(全日制)2年 | 182,074円 | 10,371円 | 148,775円 | 15,173円 |
| 公立高校(全日制)3年 | 285,156円 | 22,374円 | 206,454円 | 23,763円 |
文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」調査結果の概要(令和8年1月16日差替)表5・表6。支出していない家庭も含めた平均(家庭教師を使う家庭だけの平均ではありません)。月あたりは当サイトが÷12で計算。
公立中学校3年生の学習塾費は年341,220円で、高校受験の学年で大きく増えています。一方の通信教育・家庭教師費は、どの学年も年1万〜2万円台です。
この数字から「家庭教師は塾より安い」と読むのは誤りです。調査の金額は、その費用を払っていない家庭も含めた平均だからです。塾に通う家庭は多く、家庭教師を頼む家庭は少ないので、平均にすると家庭教師費は小さく見えます。家庭教師を頼んだ場合にいくらかかるかは、各社の料金で計算する必要があります。
家庭教師を頼むと1年でいくら?
中学2年・週1回90分・12か月の条件で、公式で料金を確認できた会社の年間総額です。
| 会社/プラン | 総額(安いプラン〜高いプラン) | 1時間あたり(総額÷時間) | 月平均 | 公式で金額を確認できない費用・計算できない理由 |
|---|---|---|---|---|
| 家庭教師のガンバ(訪問) 訪問指導/訪問 | 166,000円 | 2,306円 | 13,833円 | テキスト代または管理・サポート費・預り金16,000円の扱い |
| 家庭教師の銀河 通常指導/オンライン | 209,000円 | 2,903円 | 17,417円 | テキスト代 |
| オンライン家庭教師GIPS 学生・社会人講師/オンライン | 234,696円 〜290,136円(プロ講師) | 3,260円 | 19,558円 | — |
| 家庭教師のガンバ(オンライン) オンライン指導(管理サポート費プラン)/オンライン | 253,200円 | 3,517円 | 21,100円 | 入会金 |
| 家庭教師のサクシード 訪問指導(公式の最低額)/訪問 | 293,040円 | 4,070円 | 24,420円 | 入会金・交通費 |
| オンライン家庭教師e-Live ランクC(最も安いランク)/オンライン | 304,920円 〜542,520円(ランクS) | 4,235円 | 25,410円 | 入会金 |
| トウコベ(東大生のオンライン個別指導) 東大生などの講師(学生)/オンライン | 430,320円 | 5,977円 | 35,860円 | — |
| オンライン家庭教師eFFISAGE 授業内容のレベル別クラス(当サイトが学年・目的から仮に当てはめ)/オンライン | 435,600円 | 6,050円 | 36,300円 | 入会金・システム料の有無 |
| 家庭教師のラスト ベーシック(学生・社会人)/オンライン | 495,000円 〜970,200円(マスター(最上位講師)) | 6,875円 | 41,250円 | 管理費の有無・金額 |
| ウィズスタディ(オンライン個別指導塾) | — | — | — | この学年・目的・時間の料金を公式で確認できない |
| 学研の家庭教師 | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| 家庭教師のグッド | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| オンライン家庭教師マナリンク | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| 家庭教師のナイト | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| スタディコーチ | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| ティントル(不登校専門オンライン個別指導) | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| 家庭教師のわっふる | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
条件:中2・定期テスト・苦手対策・週1回90分・12か月(1か月=4週)。総額=入会金+授業料+管理費・基本料金など毎月の費用(+季節講習・交通費)。各社公式ページで2026-11-03に確認した料金(税込)で当サイトが計算。公式で金額を確認できない費用は含めていません。
時間単価型の学生講師(ガンバ訪問、家庭教師の銀河、GIPSの学生・社会人講師)は年間20万円前後で、公立中学校の学習塾費の平均(全学年230,385円)と同じくらいです。講師ランクが高いプランや難関大の学生講師になると40万円を超えます。
中3(高校受験)だとどうなる?
受験学年は回数が増えやすいので、中学3年・高校受験・週2回90分・季節講習24時間で計算しました。
| 会社/プラン | 総額(安いプラン〜高いプラン) | 1時間あたり(総額÷時間) | 月平均 | 公式で金額を確認できない費用・計算できない理由 |
|---|---|---|---|---|
| 家庭教師のガンバ(訪問) 訪問指導/訪問 | 358,000円 | 2,131円 | 29,833円 | テキスト代または管理・サポート費・預り金16,000円の扱い |
| 家庭教師のガンバ(オンライン) オンライン指導(管理サポート費プラン)/オンライン | 397,200円 | 2,364円 | 33,100円 | 入会金 |
| オンライン家庭教師GIPS 学生・社会人講師/オンライン | 437,976円 〜567,336円(プロ講師) | 2,607円 | 36,498円 | — |
| 家庭教師の銀河 通常指導/オンライン | 473,000円 | 2,815円 | 39,417円 | テキスト代 |
| オンライン家庭教師e-Live ランクC(最も安いランク)/オンライン | 663,960円 〜1,218,360円(ランクS) | 3,952円 | 55,330円 | 入会金 |
| 家庭教師のサクシード 訪問指導(公式の最低額)/訪問 | 683,760円 | 4,070円 | 56,980円 | 入会金・交通費 |
| トウコベ(東大生のオンライン個別指導) 東大生などの講師(学生)/オンライン | 934,560円 | 5,563円 | 77,880円 | — |
| オンライン家庭教師eFFISAGE 授業内容のレベル別クラス(当サイトが学年・目的から仮に当てはめ)/オンライン | 1,016,400円 | 6,050円 | 84,700円 | 入会金・システム料の有無 |
| 家庭教師のラスト ベーシック(学生・社会人)/オンライン | 1,128,600円 〜2,237,400円(マスター(最上位講師)) | 6,718円 | 94,050円 | 管理費の有無・金額 |
| ウィズスタディ(オンライン個別指導塾) | — | — | — | この学年・目的・時間の料金を公式で確認できない |
| 学研の家庭教師 | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| 家庭教師のグッド | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| オンライン家庭教師マナリンク | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| 家庭教師のナイト | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| スタディコーチ | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| ティントル(不登校専門オンライン個別指導) | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
| 家庭教師のわっふる | — | — | — | 料金を公式で確認できない |
条件:中3・高校受験・週2回90分・12か月+季節講習24時間(1か月=4週)。総額=入会金+授業料+管理費・基本料金など毎月の費用(+季節講習・交通費)。各社公式ページで2026-11-03に確認した料金(税込)で当サイトが計算。公式で金額を確認できない費用は含めていません。
公立中学校3年生の学習塾費の平均(年341,220円)と比べると、時間単価型の学生講師でも同じか上回り、ランクの高い講師では大きく上回ります。高校受験の費用は高校受験の家庭教師の費用でくわしく比べています。
1時間あたりで比べると?
塾と家庭教師を比べるときは、1時間あたりの費用と1対1かどうかをセットで見ます。
- 集団塾:1時間あたりは低くなりやすいが、先生1人に生徒が複数
- 個別指導塾:先生1人に生徒1〜3人など。1対1のコースは家庭教師と近い価格帯になりやすい
- オンライン個別指導:ウィズスタディのように「1科目あたりの月額」で、コーチング面談や学習管理を含む形もある
- 家庭教師:1対1。時間単価は会社と講師で大きく違う
当サイトの計算ツールの「1時間あたり」は、入会金や管理費も含めた総額を授業時間で割った数字です。塾の見積もりも、同じように「年間の総額÷授業時間」にすると比べやすくなります。
オンライン塾とオンライン家庭教師はどう違う?
オンライン塾にもいろいろな形があります。集団授業や映像授業が中心のものは1時間あたりが低くなりやすく、1対1のオンライン個別指導は家庭教師に近い価格帯です。
当サイトでは、1対1のオンライン個別指導のうち、料金を公式で確認できたウィズスタディ(1科目月額制)とプロイゴ(コース料金)も比較に入れています。集団・映像のオンライン塾の月謝は、姉妹サイトのオンライン塾の費用比較、大学受験の予備校は予備校の費用比較で比べられます。
小学生・高校生だとどう違う?
小学生と高校生でも、同じように塾の平均と家庭教師の総額を比べてみます。
- 小学生:公立小学校の補助学習費の平均は年112,485円(全学年)、私立小学校は366,436円です。家庭教師を小学5年・週1回90分で頼むと、公式料金で計算した総額は約16.6万〜46万円で、公立の平均よりは高く、私立の平均と重なる範囲です(中学受験の費用)。
- 高校生:公立高校(全日制)3年生の学習塾費の平均は年206,454円です。高校3年・週1回90分の家庭教師は約18.4万〜61万円で、学生講師の時間単価型なら平均に近く、難関大の学生講師やランク制では上回ります(大学受験の費用)。
どの学年でも、家庭教師の総額は講師の種類・ランクで2倍以上変わるので、塾の平均と比べるより、同じ条件の塾の見積もりと並べる方が判断しやすくなります。
塾と家庭教師を併用すると総額はいくら?
受験学年では、塾に通いながら苦手科目だけ家庭教師を頼む家庭もあります。この場合の総額は、単純に「塾の年額+家庭教師の年額」です。例えば、塾の年額が30万円、家庭教師を週1回60分(中学3年・学生講師の時間単価型で年12万〜20万円台)にすると、合計で40万〜50万円台になります(当サイトの計算の例)。
併用で費用がふくらみやすいのは、塾の講習と家庭教師の講習が同じ時期に重なる夏と冬です。どちらの講習を優先するか、家庭教師は講習期間だけ回数を減らすか、あらかじめ決めておくと総額を抑えられます。
見積もりを比べるときの注意は?
塾と家庭教師の見積もりを並べるときは、次の3点をそろえないと、正しく比べられません。
- 期間:塾は「月謝×12か月+講習」、家庭教師は「授業料×時間+毎月の費用」。どちらも1年分(または受験日まで)にそろえる
- 時間:塾の1コマは45〜90分などさまざまです。1年間で何時間の授業を受けるかを出し、総額をその時間で割る
- 入っていない費用:塾の教材費・模試代・設備費、家庭教師の入会金・教材費・交通費。片方だけに入っている費用がないかを確認する
この3つをそろえると、「塾は月謝が安いのに講習で高くなる」「家庭教師は時間単価が高いのに、必要な時間だけ頼むので総額は低い」といった違いが見えてきます。
家庭教師と塾、どう選べばいい?
費用だけでなく、次の点で考えると選びやすくなります。
- 1対1が必要か:苦手単元をさかのぼって学び直したい、質問するのが苦手、学校の進度と合わない、という場合は1対1が向いています。
- 送迎と時間:家庭教師(訪問・オンライン)は送迎がいりません。塾は時間割が決まっている分、生活のリズムを作りやすい面があります。
- 管理してほしいこと:宿題の管理、学習計画、定期テストの範囲の把握など、授業以外に何を任せたいか。オンライン個別指導の中にはコーチング面談を含むプランもあります。
- 契約の形:家庭教師も学習塾も、期間2か月超・総額5万円超なら特定商取引法の特定継続的役務に当たり、クーリング・オフと中途解約ができます(学習塾と家庭教師で中途解約の上限額は違います)。くわしくはクーリング・オフと中途解約の計算。
どちらを選んでも、成績が上がるかどうかは子どもと先生の相性や取り組み方で変わります。体験授業・体験入塾で、子どもが続けられそうかを確かめてから決めてください。
よくある質問
- 家庭教師と塾はどっちが安い?
- 一般には集団塾の方が1時間あたりは安くなりやすいですが、家庭教師も時間単価型の学生講師なら、週1回90分で年間20万円前後に収まる会社があります(当サイトの計算)。塾の平均(公立中学校の学習塾費 年230,385円)と同じくらいです。
- 文部科学省の調査で家庭教師の費用は分かる?
- 「通信教育・家庭教師費」として、通信教育と合わせた金額が出ています。公立中学校で年21,248円ですが、使っていない家庭も含めた平均なので、家庭教師を頼んだ場合の費用の目安にはなりません。
- オンライン塾との違いは?
- オンライン塾には、集団・映像授業のものと、1対1のオンライン個別指導があります。1対1のオンライン個別指導は、料金の作りが違うだけで、オンライン家庭教師とほぼ同じ形のものもあります。
結果と次にやることをメールで受け取る(無料・全10通)
「家庭教師 契約前チェックシート」と、目的(定期テスト/受験/不登校)に合わせた費用と契約の注意点をお送りします。配信はいつでも停止できます。
あわせて読みたい
出典・確認した情報
- 文部科学省 令和5年度子供の学習費調査 調査結果の概要(表5・表6)(2026-11-03確認)
- 文部科学省 令和5年度子供の学習費調査 結果の概要(2026-11-03確認)
- ウィズスタディ 料金・プラン(2026-11-03確認)
- プロイゴ 授業料(2026-11-03確認)
- 消費者庁 特定商取引法ガイド 特定継続的役務提供(2026-11-03確認)